この所、ニュースをよく観ます。戦争を知らない世代ですが、ミサイルの話を聞くに連れまさに『今そこにある危機』と、感じます。話は変わりますが、実家が数年前に二基ある墓石の建て替えをしたのですが、うち一基は、太平洋戦争で戦死した伯父のお墓でした。幼いとき、亡くなった祖母から、「戦死やから、遺骨は帰ってこんかったんやぁ~。 高等学校の時、野球しよったけん、 つことった(使っていた)ボールを入れたんやぁ~。」と聞いていたのですが、伯父のお墓を解体した時、納骨室からは、朽ちかけたボールが出てきました。仕事柄、戦死者のお墓に関わることがありますが、必ずと言っていいほど、戦地の小さな石とか形見の品が、遺骨の代わりに入っています。それほど、昔の人はお骨というものを大切に思っていたのだと思います。それなのに、昨今宗教上の教えを理由に、お身内の方が、火葬場から遺骨の受け取りを拒否する場合があると聞きます。世の中は変化し、人の気持ちも変わっていくものだとは思いますが、人として変わってはいけない事もたくさんあると思います。もう二度と、お骨の変わりに、形見の品を納骨室に入れなければならない時代が来ないことを、願わずにはいられません。
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