石の硬さで、字彫りの費用が変わります。

変換 ~ まんのう町役場001写真は、かなり前にはなりますが、まんのう町役場に据えさせていただいたモニュメント用の銘板です。石に文字やマーク、デザイン画などを彫ることは、ご存知だと思うのですが、彫りにかかる時間が石の硬さでかなり違うと言うことは、知られて無いと思います。

写真の銘板は中国産の山西(さんせい)と言う銘柄の石ですが、この他に、黒の石はインドや遠くはスウェーデン等でも採掘されています。石に文字を彫ったものと言えば、お墓を思い浮かべる方も多いと思うのですが、現在お墓に一番多く使われているみかげ石に文字を彫る時間を基準にして、字彫りの価格は決まっています。みかげ石でも、庵治石、青木石、大島石と、彫りにかかる時間は、少し違いますが、うちで取り扱っている国産のみかげ石の中では、天山石が一番硬いようです。天山石を最初に字彫り加工の工場に持ち込んだとき、字彫りの職人さんが「この石、硬いなぁ~。かなり時間がかかったでぇ~」と言っていたのを、今でもよ~~く覚えています。また、川石(川で採れる石)に文字を彫る場合、その石がどこで取れたかで石の硬さがかなり違うと字彫りの加工屋さんは言います。ちなみに、今和歌山県の川石の字彫りを頼まれているのですが、「徳島と高知なら、見積もり金額言えるけど、和歌山は彫ったことないけん、 石見んと、見積もれだせへんなぁ・・・・」と、字彫り屋さんに言われてしまいました。どの石も石には違いないのですが、それぞれ個性があります。そういう個性を見極めて、石は加工されていくのです。しわくせきざいHP

コメント

  1. しわく より:

    拍手いただき、感謝しています。同じ銘柄の石でも、採掘される山によって色の濃淡が違いますし、同じ山でも石を採掘している場所によって、微妙に石の模様が違ったりします。つまり原石も自然の産物なので、一つとして同じものは無いのです。皆様に、石との良い出会いがありますように。(願)

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