昨日、お墓の改修工事なさるお施主様のご自宅に伺いました。このお施主様のお宅は、4基お墓をお守りされているのですが、その中の1基が通称で軍人墓と呼ばれる写真のような様式のお墓でした。
お施主様「この頃、うちのような兵隊さんのお墓を、 そのままの形でお守りしてあるお家、他にもありますか?」しわく 「はい、あります。 新たに、お墓や法名板(霊標)をつくった時、 戦争に行ってお亡くなりになった方の法名(戒名)を刻むとき、 亡くなった場所を刻んだり、その方の軍隊での階級や いただいた勲章などを、刻んだりもします。」と言うお話しをさせていただいたのですが、戦争で、亡くなられたご主人や息子様、また生まれる前にお父様を戦争で亡くされた方などは、その方への想いが、かなり深いようにおみうけします。日本が最後にした戦争が終わって60年以上経った今、私を含め戦争は遠い昔のお話になりつつあるように思います。『命を差し出してお国守れる?』て、自分に問いかけてみたのですが、お国のためて、言われても命は差し出せないけど、家族を守るためにだったら、命差し出せるかも!?て、思いました。おそらく戦争に行った兵隊さんたち、お国を守るてイコール家族を守るてことだったではないのかな?て気がしました。これ、私の推測?憶測?で、まったく根拠の無いことですが、大切な人を守るために、自分の命をささげた人たちのこと、残された人たちが大切に思ったから、それと、戦争を知らない人たちにも、ずっと覚えておいて欲しいから、軍人さんの為の特別な形のお墓を作ったのかなって、思いました。しわくせきざいHP
コメント
久しぶりに仕事に関係したお話しに拍手いただき感謝です。お墓って、ナイーブな部分がたぶんにあると思います。お墓の製品としての良し悪しより、お墓が完成するまでの心の動きとか、お参りする方の思いとかが大切だと考える方が増えているように思います。
いつも、お墓の深いお話...こんな風に、書いてくださって、勉強になります。やわらかく、書いてくださってるので、読みやすいです…大事なことを、きちんと、残すことは、ホントに、いいことですね。>また生まれる前にお父様を戦争で亡くされた方などは、その方への想いが、かなり深いようにおみうけします私の従弟は、そうです…つい一週間前、その母親<おば>が、93歳で、なくなりました。おばは、一人で、2人の子どもを、育てて、93歳の天寿を、全うしました。どんな時も、このおばは、明るいひとでした。一度もグチとか、苦労話は、聞いたことがありません。。。それは、それは、苦労をされたんだろうなぁと、今になると、おもいます~~あの時代...「亡くなった夫の両親や、姉妹の面倒を、見て、ほんとに、偉い人だよ、おばちゃんは...あんなに、いつも陽気で、人に暖かくて...」と、母は、このおば<父の姉>のことを、心から、慕っていました。私は、いつもこの、おばや、従弟を、見て、「戦争は、いやだな~」と、子供心におもっていました。このタイミングで、しわくさんが、このお墓の事を、書いてくださったのも、なんだか不思議です~~縁かなぁ~とおもいました。おばの、供養にも、なりました...ありがとう!!
KiKiさん、お寂しいでしょうが、お気落としなくお過ごし下さい。私も、昨年末久しぶりに、心から寂しい・・・という思いをしました。楽しかった子ども時代を支えてくれた大人たちが、ひとり、またひとりと、この世からいなくなるのは、当たり前のことですが、やはり物悲しいですね・・・・。