長生きせねば

以前お墓のお世話させていただいた、遠方にお住まいのお施主様にお会いしてきました。このお施主様、ご実家のご両親様のためにお墓を建てられたのですが、香川にはお身内はどなたもおいでになりません。お身内がおいでにならないということなので、節目節目にお墓のご様子や旦那寺さんのご様子など、書簡でのやり取りが続いておりました。そして、数ヶ月ほど前『お寺様とご相談の上、お墓の処分をしたい』とのお手紙を頂きました。

その後「お寺様が寺としてお墓のお世話をします、とお申し出下さったので、これまで通り・・・・」と またお手紙をいただき、「微力ながら、お墓のお世話をいたします」と、私どももお返事を差し上げました。私も年をとりましたが、久しぶりにお会いするお施主様も、歳月の流れを感じさえるご様子となっていました。お施主様「ここ数年、腰痛がひどくて腰が曲がった状態なのと、       息子はいても、遠方のお墓の世話をさせるのもと、ずい分迷ったんですよ。」しわく  「お迷いと言うことは、お気持ちのどこかにお墓を香川に置いておきたいという      あったのではありませんか?      お墓の移転や廃棄処分をお考えの方は、      迷うことなく、こうして欲しいとご依頼されるかたが、おおいですから。」お施主様「そうですか。       皆さん、お迷いにならないんですかぁ・・・。       自宅近くのお寺にお骨を移動させようと、ほとんど話しができていたんですが、       お寺さんやしわくさんが、面倒見てくださるとのことなので、       私が元気な間はと、お願いすることにしました。」しわく  「お墓のご様子は折にふれご報告差し上げますので、      ご安心下さい。」お施主様「私が知らない土地で苦労しましたから、      二人をなれない土地に連れて行っていいものだろうか?      死んでからも寂しい思いをさすこと無いかなぁ・・・・。      ここ(お寺)だと、近所の人も眠ってるから、寂しくないだろうとか、      ずい分悩やみました。         今回、お寺さんとお話しをして      私がどうこうなった時、お骨は永代供養をしていただくことにしました。      これで、やっと安心できます。      その時しわくさんにお墓は処分していただくようになります。      それまでは、お墓のことよろしくお願いします。」しわく 「はい、確かに承りました。」お寺の奥様「○○さん、悩みが無くなったら長生きできますよ。        元気で長生きなさってください。        でも、きちんと落ち着く所に物事落ち着いたて感じがしますね。」お約束したので、私も元気で長生きせねばです。でも、これからこのお施主様のようなケース増えて来るのではないでしょうか・・・。生きている人は、自分の近くにお骨があれば安心だろうけど、お骨になった人は、どこに居たいのか?て考えると生きている人の都合ばかり言ってられないなぁ・・・・。石屋で無く、人として考えないといけないテーマのような気がしました。塩飽石材HP

コメント

  1. しわく より:

    「10年前には考えられなかったことが、仏事でおこってますね」と、先日、真宗のお寺さんとお話ししました。今の世の人たちが必要とする石屋て、どんな石屋だろう?と、考えてるんですが、よく分からないのです・・・・。

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