丸亀の隣町の多度津町の町中にある合田邸の見学会に行きました。↑古びたこの玄関からは想像しがたいのだけど、近代産業発祥の地の多度津町の今昔がこの邸宅の中に満ちていました。
昭和3年に現存している現在の邸宅が完成したと伺いました。非公開でしたがダンスホールがあるのです。↑ホールの入口は色とりどりのタイルが敷き詰められていました。格天上の大広間には家紋入がきざまれたイギリスから輸入されたシャンデリアがありました。金で細工が施されているように想像しました。来客用の厠の前には噴水型の手洗いがありましたが、こういうのは見たことがありません。何より驚いたのは↑離れの二階の窓ガラスです。『極細ガラス一本を組み合わせて一枚のガラス板のようにしたもの』と、説明を受けたのですが、どうにも信じられませんでした。それで、なんとか確認したいと思い探した左上の欠けた所で、ふぞろいに折れた何本かの極細ガラスを見て感嘆しました!後世に残したいとボランティアでこの邸宅のお世話をしているファンクラブが出来るのも無理はないと思いました。これまでも石屋 これからも石屋 創業明治34年ふるかわ石材店
コメント
建築好きとしてはタイルの乱張り?、有機的な曲線、現代的な格天井・・・ため息が出そう。職人たちの丁寧な仕事が生きていた時代の建物ですから、必ず時間を作って訪れたいです。その節は、どうぞよろしくお願いしますm(__)m
正直、老朽化著しい建物ですが、それでもなお、人を引き付ける建物の力が随所にあり創建当時はどれほどの輝きとまばゆさを持っていただろうと想像しただけでワクワクしました。2年前まで家人がお住まいだったそうですが、広さゆえに荒れ放題であったようです。今後、関係者の方々のご尽力で整備は進んいくと思います。ただ、個人所有の建物で、常時公開はされておらず、一般公開は今回で2回目のようです。ボランティアの方のお話によると、ネコ足の着いたバスタブがあったり、来客用のベッドルームがダンスホールの地下にあったりと、この邸宅の魅力はまだまだ尽きないようです。前回より公開されてところが増えているそうなので時間はかなりかかると思いますが、ゆくゆくは建物がすべて公開されと信じてます。その時はお誘いしますので、ぜひお越しください。