熊野三社巡り その6

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写真は、吉野熊野国立公園の橋杭岩です。串本に回る予定は無かったのですが、運転手であるうちの旦那さんが『今度いつ来れるか分からないから、  海岸線通って和歌山に出る』と、コースの変更を決めました。17日は、ペルー沖の地震による津波警報が出ていたのに、南紀の海はべた凪で、津波警報が出てるのを実感さすのは、道に立っている電光掲示板の『津波警報発令中』の文字だけでした。快適にドライブしていると、突然奇岩群が目の前に現れ、予備知識がまったく無かったので、驚いてしまいました。奇岩と言えば、お大師さん(弘法大師)の伝説を必ずと言っていいほど耳にするのですが、串本の奇岩群にも、やはりお大師さんにまつわる言い伝えがありました。

伝説によると、沖にある島まで一晩で橋をかけられるかどうか、弘法大師と天邪鬼が賭けをしたのだそうです。天邪鬼は、お大師さんの鼻をあかそうと、賭けをしたのに、お大師さんが、大岩をどんどん海に立てて行ったのを見て、その、はかどり具合に焦った天邪鬼が鶏の鳴きまねをしたそうです。お大師さんは、天邪鬼の鳴きまねを、朝がきたと勘違いして作業を止めてしまったそうです。そのため、岩だけが残ったと、伝わっています。四国は八十八箇所が在り、和歌山には弘法大師が御開きになった高野山があります。ご縁浅からぬ土地だったのですね。これで、熊野三社巡りのお話は、お終いです。読んでいただいて、ありがとうございました。

コメント

  1. でびぃ<debby> より:

    先日、私も奇岩群を見にはるばる海を越えて行ってきました。しわくさんとの「奇遇」またもや!です。こちらはキリストの「12人の使徒」と呼ばれています。神秘的な物は宗教に結びつけて考えられ、大切にされてくるんですね。ところで、奇岩に祈願はされましたか?私は、圧倒的な風景の前に何も考えられず、ため息するのさえ忘れて立ちすくんでいただけでした。

  2. しわく より:

    でびぃさんのブログで、「12人の使徒」と呼ばれる奇岩群見たとき、驚きました。はるか海の向こうの地と、日本。場所も、岩も違えども、奇岩と呼ばれる岩の集まりを目にしているとは!本当にでびぃさんとは、不思議なご縁を感じます。>ところで、奇岩に祈願はされましたか?奇岩は祈願する物なんですか?まったく、知らなかったので、興味津々、見ていただけです。(残念)

  3. でびぃ<debby> より:

    奇岩に祈願。おやじギャグでした。。。でも、日本では注連縄の掛かっている、奇岩あちこちにありませんか?神は万物に宿るですしね。

  4. しわく より:

    注連縄がかかっているか、奇岩確かに多いです。>神は万物に宿るですしね。私も、そう思います。奇岩ではないのですが、この旅で、気になった石があります。那智の大滝をお祭りした、飛龍神社の境内に在った、直径70~80センチの楕円形の玉石です。その玉石の四隅には、木の棒を立て、白の御幣の付いた縄を張り巡らしていました。誰もお参りしないし、気にも留めてないようでしたが、この石にも、神様がお宿りになっているのだろうと思い、手を合わせてきました。

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