ナレーションの忘れらない声

先日、新聞のチラシの中に『ジェットストリーム』のCDの販売を知らす小冊子があり、番組の初代の案内役、城達也さんの声がにわかに蘇(よみがえ)ってきました。城さんの声を始めてラジオで聴いた時、世の中にはこんなに素敵な声の人がいるのか!と、驚きました。番組の内容などまったく思い出せないので、城達也さんの声が、今も耳に残っているとは、思いもしませんでした。そして、もう一人忘れられない声の方がいます。

その方は、NHKのアナウンサーだった中西龍(なかにし りょう)さんです。中西さんは、HNHでは大河ドラマのナレーション、退職後はフリーで『鬼平犯科帳』のナレーションをなさっていたと、記憶しています。NHK在職の時から、独特の余韻を残す声で、中西さんのナレーションしたドラマは、ナレーションもドラマの魅力の一つと思えました。かなり昔なので、記憶違いがあるかもしれませんが、NHKで名ナレーター3人を特集した一時間番組がありました。3人のうち2人はアナウンサーが紹介すると、お名前とお姿から、すぐ声が思い浮かんだのですが、最後の一人は『なかにし りょう・・?・・・それ誰?見た事も聞いたこともない人やなぁ・・・』でした。TVの中の客席も『なかにし りょう???』と、思っている人が多いように感じました。番組が進行し、いよいよ中西さんのナレーションが始まりました。声を聴いた途端、割れんばかりの拍手!その時、私が好んでナレーションを聴いていた人が中西龍と言う名前であったことを、初めて知りました。声は有名でも画面に映らない仕事が多かった中西さん。今も、中西さんがどのような容貌だったかは定かではないのですが、声は、しっかり覚えていて、今も頭の中で「唄は世につれ、世は唄につれ・・・」と、いい声が響いています。そういえば、城達也さんも、一度もお姿、お見受けした事無いと、今気が付きました。

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