昨夜、ヴァイオリンの名器と言われるストラディヴァリウス「レインヴィル」での演奏を聞く機会がありました。いつもお世話になっている布木紙楽土(ぬのきしらくど)さんでのコンサートなのでストラディヴァリウス「レインヴィル」はほんの目の前、弦の本数を数えれれるくらい近くにありました。このストラディヴァリウスは企業が所有しており、次世代を担う日本の若手ヴァイオリニストに2年と言う期限付きで貸し出しされているのだそうです。
ヴァイオリンの価値は良く分からないのですが、昨夜はゲストヴァイオリニストが共演しており、その方のヴァイオリンの音色と比べると『ストラディヴァリウスの方が、音量が豊かなのかなぁ?』という気がしました。コンサートの中で、ヴァイオリニストが語るには「ストラディヴァリウスは300年ほど前、イタリアのクレモナという小さな町で作られました。現在100本程のストラディヴァリウスがこうして音を出しています。300年前に作られた木の楽器が壊れずに音を出していると言うことも凄いことなのですが、ストラディヴァリウスは声を出すのと同じで、楽器が呼吸しています。ですので、コンサートの初めと終わりでは音色が違ってきますし、楽器の呼吸と弾き手と聞き手の呼吸によって、音が作られていきます。私は、毎回楽器にお伺いしながら、弾いています・・・・」ストラディヴァリウスと言う名前にかなり洗脳されていたのかもしれませんが、曲の弾き始めにつま先からサーと鳥肌が立ちました。そして、収容人数が100名足らずの会場なので、音がシャワーのように降り注がれ、全身音色で包まれた感覚でした。選曲に『早春賦』があったのですが、司会者が「皆さん、ルルルでも、ハハハでも結構です。お歌いください。」とおっしゃったので、恥ずかしかったのですが、こんな機会は二度とないだろうと、小さな声で歌いました。まあ、ストラディヴァリウスの伴奏で『早春賦』を歌った人!世界広しと言えども、そんなにたくさんはいないのでは!?そう考えると『昨夜は凄い経験をした!』て、ことになります。まあ、四国の片田舎の丸亀で、ストラディヴァリウスの生演奏が聞けること自体が、奇跡に近いと言えると思うのですが・・・。
コメント
明晩、聴きに行きます。しわくさんのコメントを見て、楽しみになってきました。それにしても、奇遇です。遠く離れた四国と東京で、同じヴァイオリンに接するんですから。
本当に、奇遇としか、言いようが無いです。サロンコンサートは2部に分かれていて、1部の最後の曲が『ツィゴイネルワイゼン』でした。15分の休憩後、またレインヴィルの演奏で始まる予定だったのですが「激しい曲を弾いたので、もう少し楽器を休めなくてはいけません」と説明があり、急遽演奏曲の順番が変わりました。やはり、最高の楽器はその音色を保つために、最高のメンテナンスを受けているようです。でびぃさん、レインヴィル楽しんできてください。