先日、庭の敷石を貼る仕事をしたのですが、後日『小屋棒(灯籠の形)が欲しい』との依頼を受けました。はじめ中国製品を取り寄せたのですが、お気に召さず、青木石のサビ石で特注することになりました。国内加工も、図面は引くのですが、最後は職人さんの目で見て、石の目合いや立ち姿を考え微妙なバランスをとりながら作ります。だから、灯籠の姿はかなり満足できる仕上がりでした。しかし、残念なことに石のイメージが違うということでまた作り直しです。そのお客様には別の石で『小屋棒』お作りするのですが、青木石の鬼赤(おにあか)と呼ばれるサビ石は、戸外に置いておくと、日増しに石本来の上品な渋い赤色が、上手い具合に浮かび上がってきています。数年たてば、ますます上品で姿の良い灯籠になると思います。
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