時々ですが改宗した方に、お会いすることがあります。『○○家之墓』となってある場合は、真石を取り替えることはないのですが、宗教のお題目を正面に彫り込んでいる場合は、真石を新しいものに取り替えるようになります。今、神道から真言宗に改宗なさったお施主様のお仕事させていただいています。普通、神道と仏教では、真石の頭の形が違うのですが、このお施主様のお墓は、なぜか?仏経のお墓・・・・。お話を伺うと『お墓を建てる時、いつか真言に改宗しようと思っていたので、神道のお墓にしなかった』とのこと。ただ、霊標に彫られた字を変えなければならなかったので、字を彫った面を、字の彫り込みの厚みまで切り落とし、磨いた後、戒名等を新たに彫ることになりました。日本人は、宗教と密着した生活をしていませんが、この仕事をしていると、宗教を身近に感じることが時々あります。
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